専門家派遣支援実例のご紹介　『きらく食堂』

後継者である娘さんより、母が高齢となっていることから事業承継を検討する必要があるものの、利益が少なく、廃業を覚悟しているとの話がありました。また、日々の忙しさから経営改善に取り組む余裕もなく、どうしてよいか一人で悩んでいるとの相談を受けました。

この相談に対し、「専門家派遣制度を活用して経営改善のアドバイスを受け、商工会と一緒になって改善に取り組みませんか」と提案しました。

商工会より試算表の内容を説明し、改善すべき点を目標値で示したうえで、これを達成するための具体的な改善策を専門家から提案をしてもらいました。娘さんは積極的に改善に取り組まれ、その効果を月次資料により半年間に渡って検証し、更なる改善につなげました。

その結果、目標値には及ばなかったものの、試算表の数字は大きく改善し、利益の確保ができました。後継者である娘さんからは『試算表の数字が変わり、利益が残る実感を得て、仕事にやりがいを感じられるようになった。廃業を覚悟した時もあったが、今回の指導を通じてやるべきことが明確になり、将来への道筋がみえた』、『これまで記帳業務だけをお願いしていたが、商工会は何でも相談できる頼りになるところだとわかり、もっと早く相談すればよかった』と大変うれしいご感想をいただきました。

これからも、会員の皆様が笑顔になる支援を続けていきたいと思います。